この記事は、2020年10月に開通予定のホノルル・レール。トランジット(ホノルル鉄道)についての情報をお伝えします。しかしながら、全路線の開通は、2025年12月を予定。今回の開通エリアは実は観光客には使えないかもしれないんです。
現在のホノルル鉄道プロジェクト完了率は56.6%。ホノルル市民、そして私たち観光客が使えるエリア4までの開通には5年以上先。
まだまだ先の長い話になりそうです。
これからお伝えするすべての情報は、ホノルル鉄道交通プロジェクト/ホノルル高速輸送機関(HART)Webサイトより画像をお借りしています。情報もそちらから引用しています。
まずは電車の紹介
電車のボディは、白地をベースに緑のさし色、ハワイを象徴するレインボーのデザインを採用しています。ハワイの車のナンバープレートに似ていて、ハワイの街にとけこむような印象を持ちます。
車体は1両6ドア、4両編成となり、座席数は188席。立って乗車する人も含めると一度に約800人ほど乗車可能。これはザ・バス10台分に匹敵するので、広くて快適な輸送を可能としてくれます。
プラットホームには、点字ブロックほか自動ホームドアも設置。
電車内はエアコン完備はもちろんのこと、座席付近に電源が設置されており、スマホなども充電可能。また無料Wi-Fiも設置。
ハワイの街を走る電車ならではの、サーフボードラックの完備があることをはじめ、ベビーカー、車いす、クーラーボックス、スーツケース、自転車の持ち込みまでも可能とのこと。
ザ・バスではスーツケースの持ち込みが禁止されていますが、こちらの電車内にはスーツケースの持ち込み可能に加え、個数に制限はありません。これは旅行者にとって大変ありがたいサービスです。
その他に、重要なものの一つとしてトイレについても。
各駅の改札内にトイレが設置され、電車内も有料運賃エリアに限ってトイレも設置予定とのこと。
いろいろ便利そうで今から楽しみですね。
- 4両編成
- 無人自動運転
- 自動ホームドアあり
- 電車内トイレあり
- 充電器あり
- wifiあり
- スーツケース持ち込みOK
ホノルルの駅について
2020年7月2日更新
地元ハワイ住民は、このような高架を走る電車のため、いわゆる『モノレール』と思っている方も多いよう。しかしながら、レールの数が、モノレールは1本、電車は2本。ハワイの鉄道は高架を2本のレールの上を鉄輪は走るため電車なんだそうです。(・_・D フムフム
しかも、なんといっても米国初の無人の自動運転。そう、運転手のいない自動運転なのです。
車体、鉄道運営のもろもろにかかわっているのは、『この木なんの木♪』で有名なあの日本企業、HITACHIさんが関わっています。ぜひ、事故なく安全自動運転をお願いしたいですね。
すべての駅には、階段とエレベーターがあり、エスカレーターもほとんどの駅で設置予定。プラットホームには、自動扉も設置予定。
防犯カメラが、駅構内や駅の周辺、プラットホーム、車両内に設置され、リーワード・コミュニティ・カレッジ駅の近くにあるオフィスで24時間モニターで監視されます。緊急の際は、すぐに対応するシステムを採用。
各車両に緊急ボタンも設置。緊急時、その緊急ボタンを押すと、モニター室と連絡が取れ、マイク越しに連絡が可能。
係員は防犯カメラで車内の様子も把握できます。緊急時、電車から下車が必要な時は、ドア横のレバーを引くとドアが開きます。座席下に完備されているはしごをおろし、線路脇の歩行通路へ降りてください。
それぞれの駅名について
駅の名前は、忘れられた場所の名前、歴史的な出来事、ハワイ文化の重要な場所を反映しているとのこと。ホノルル市議買い決議に従い、文化的に信頼できる正確な駅名を作成されました。
セクション名 | 長さ(㎞) | 開通時期(予定) | |
エリア1 | ウェストオアフファリントン | 11.1 | 2020年10月 |
エリア2 | カメハメハハイウェイ | 6.3 | 2020年10月 |
エリア3 | 空港 | 8.2 | 2022年 |
エリア4 | シティーセンター | 6.6 | 2025年12月 |
全長32㎞の鉄道レールです。
今年2020年10月は、エリア1とエリア2のみの開通予定。
2025年12月までに全線開通予定。
駅名と乗換案内所
2020年10月は、#1から#9のみの駅が開通予定。
2025年12月は、#1から#21までのすべての駅で開通予定。所要時間42分。
#11ホノルル国際空港駅から#21のアラモアナセンター駅までの所要時間16分。
全ての列車が各駅に止まる各駅停車を採用予定で、急行などを設ける予定はなし。
(詳細については、ステーションをクリックしてください)
駅番号 | 駅名 |
#21終点アラモアナセンター駅 までの所要時間(分) |
#1 | クアラカイ-イーストカポレイ駅 | 42分 |
#2 | ハワイ大学ウェスト・オアフ駅 | 40分 |
#3 | ホヌリウリ-ホオピリ駅 | 36分 |
#4 | ホエエエ-ウェストロック駅 | 34分 |
#5 | プハラ-ワイパフ駅 | 31分 |
#6 | リーワードコミュニティカレッジ駅 | 29分 |
#7 | ワイアワ-パールハイランド駅 | 28分 |
#8 | カラウアオ-パールリッジ | 24分 |
#9 | ホラワ-アロハスタジアム駅 | 21分 |
#10 | パールハーバー海軍基地駅 | 19分 |
#11 | ホノルル国際空港駅 | 16分 |
#12 | ラグーンドライブ駅 | 14分 |
#13 | ミドルストリートトランジットセンター駅 | 12分 |
#14 | カリヒ駅 | 10分 |
#15 | カパラマ駅 | 8分 |
#16 | イウィレイ駅 | 6分 |
#17 | チャイナタウン駅 | 5分 |
#18 | ダウンタウン駅 | 4分 |
#19 | 市民センター駅 | 3分 |
#20 | カカアコ駅 | 2分 |
#21 | アラモアナセンター駅 | 0分 |
ハワイ語のネイティブステーション名については、ここをクリックしてください
駅周辺に駐車場も設置予定
(詳細については、ステーションをクリックしてください)
- クアラカイ-イーストカポレイ駅(900台)
- ハワイ大学ウェスト・オアフ駅(1000台)
- ワイアワ-パールハイランド駅(1600台)
- ホラワ-アロハスタジアム駅(600台)
上記の駅周辺に、約4100台もの駐車場も設置予定です。これは大変ありがたいです。正式な駐車料金は決まっていませんが、無料開放はしない予定とのこと。
そのほか、各駅周辺に車寄せを作ったり、ザ・バスのルートを各駅を組み込み、駅からのアクセス、駅までのアクセスをしやすい環境を整える予定。
鉄道営業時間
- AM4時~深夜まで運行
- 運転間隔は5~11分間隔で運行
- 最高速度は時速88㎞、平均速度は時速48㎞
鉄道料金
- ザ・バスと同じ料金にする予定ですが、正式決定していない
- 現金で支払う場合、お釣りが出る(ザ・バスはおつりが出なかった)
- 片道チケット
大人(18歳以上) | $2.75 |
子ども(6〜17歳) | $1.25 |
幼児(5歳以下) | 1人まで無料 (幼児2人は子ども1人分:$1.25) |
シニア(65歳以上) | $2 |
- ワンデーパス
大人(18歳以上) | $5.50 |
子ども(6〜17歳) | $2.50 |
幼児(5歳以下) | 1人まで無料 (幼児2人は子ども1人分:$2.50) |
シニア(65歳以上) | $2 |
まとめ
今回は、ハワイのオアフ島で建設中のホノルル・レール・トランジット(ハワイ鉄道)についてご紹介しました。
今回2020年10月の開通予定のエリアは、#1始発のカポレイ駅から#9のアロハスタジアム駅までです。
私たち観光客が使うであろう、#11ホノルル国際空港駅から#21のアラモアナ駅までの全線開通は5年先の2025年。コロナ騒動もあり、ハワイタイムもあるため、予定通りに計画が進まないかもしれませんね。5年以上かかるかもしれませんね。
#11のホノルル国際空港から#21のアラモアナ駅までの鉄道所要時間は、およそ16分。日本の鉄道のように遅延がなければ、ハワイの渋滞に巻き込まれることもなく余裕をもって最終日空港に向かえそうですね。
しかしながら、ハワイ住民は、電車自体に乗ったことがないという人が多い。車のほうが融通が利いて、鉄道が開通しても乗らないという一部住民の声もある。
全線開通した際には、観光客の私たちの利用はもちろん、現地住民の『あし』となりうる鉄道なのか、そのあたりも注目したいと思います。